(異論のススメ スペシャル)日本の自然観と災害 佐伯啓思

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 この9月1日は関東大震災から100年であった。この日、私はちょうど岩手県三陸海岸のある小さな町にいた。津波にのみ込まれ一瞬で消失した町だった。あれから12年半がたつ。防潮堤ができ、広い道路が整備され、きれいな宅地も広がっている。だが残念なことにそこに住んでいる人はほとんどいない。だだっ広い空間の…

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