■都市や歴史の豊かな「隙間」描く
1996年に刊行された王安憶の『長恨歌』は、中国現代文学の代表作としてすでに高い評価を得ている。この名作を熟練の訳文で読める――まさに望外の喜びと言うべきだろう。
本書は、上海の弄堂(ロンタン)(横町)生まれの「お嬢さん」王チー瑶(ワンチーヤオ)の一代記だが…
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