(書評)『戦前日本の私娼・性風俗産業と大衆社会 売買春・恋愛の近現代史』 寺澤優〈著〉

有料記事書評

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 ■「外側」に位置づけず歴史を考察

 100年前に起きた関東大震災を機に、日本の性風俗産業は大きく変化したと聞くと、驚くかもしれない。遊郭以外の形態の性産業が急速に発展した。本書はその実態を掘り起こし、当時の社会の何を映し出していたのかを考える。

 戦前、遊郭で働く娼妓(しょうぎ)は「公娼」と呼ば…

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