(現場へ!)憲法を手に:1 同性婚、誰もが持つ尊厳を

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 「裁判所におかれては憲法の理念に立ち返り、性的マイノリティーの、そしてすべての人の尊厳のためにひるむことなく、堂々とした違憲判決を下されることを望むものであります」

 2020年10月28日、札幌地裁805号法廷。原告代理人の弁護士、加藤丈晴(48)はこう訴え、意見陳述を結んだ。

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    曽我部真裕
    (京都大学大学院法学研究科教授)
    2022年4月29日6時12分 投稿
    【解説】

     裁判で争われる(あるいは社会的に大きく注目される)憲法問題の傾向は、時代によって違いがあります。かつては、9条関係の裁判が注目されましたが、これは、裁判所の役割の一丁目一番地である当事者の救済とは離れた抽象的な主張の戦いとなりがちで、裁判

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