(評・舞台)コクーン歌舞伎「天日坊」 「読み替え」と見るか、迷走か

有料記事文化・芸能評

[PR]

 ペーター・コンヴィチュニーのオペラ演出と宮藤官九郎歌舞伎脚本には通ずる才知がある。が、演出が奇抜でもオペラは音楽が自律するのに対し、セリフ劇である歌舞伎芝居は脚本にからめ取られ、方向を見失えば舞台が迷走する。10年ぶりの再演「天日坊」にその憾(うら)みがある。

 明治改作の「天一坊」とは違い、幕…

この記事は有料記事です。残り578文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら