■<恋愛・青春・生活>痛みや苦味潜む「家族の絆」 書評家・藤田香織

 「家族の絆」という言葉が、麗しきものとして使われているのを見聞きするたびに、その絆に縛られ、文字通り身動きが取れなくなっている人も少なくないのでは、と考えてしまう。

 穂高明『ダブル・ダブルスター』は、息子の私立中学受験当日に倒…

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