(文芸時評)競争と性 「有害な」男らしさの果て 鴻巣友季子

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 波乱含みで開幕した東京五輪2020をぼんやり見ながら思う――スポーツ観戦が人びとを興奮させるのは、一つに、それが競い合いであり、戦いであるからだ。

 古来、戦(いくさ)と性は連結してきた。戦闘は男性にとって、勇猛さや身体能力や度量、つまりマスキュリニティ(男らしさ)を顕示する場でもあった。ときに無…

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