折々のことば:2094 鷲田清一

有料記事折々のことば

 人事の軽重大小を分別し、軽小を後にして重大を先にし、その時節と場所とを察するの働(はたらき)を公智という

 (福沢諭吉)

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 政治においては、何を先におこない何を後に回すかの判断、つまり「時勢の緩急」の心得と確かな価値の遠近法とが何より重要だと、明治の思想家は言う。世を前にして、なくて…

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