脳出血で２度、倒れた。最初は４７歳。フラワーデザインの大会で世界一に輝き、福岡市の実家の花屋で忙しく働いていた時だった。

　左半身がまひして動けず、「死にたい」と思い詰めた。ある日、病院で火災報知機が鳴り、とっさに「助けてもらえるのは何番目か」と考えた。誤作動だったが、生きたいという本心に気付いた…