(天声人語)リンゴよ再び

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 東日本大震災の直後、香港紙の記者、陳沛敏さんは被災地に入った。彼女の身を案じた上司から帰国指示が出るが、現地にとどまり、津波や原発の取材を続ける。「ニュースの現場にいたい。それが記者の職業病だから」と、後に語った▼勤続25年、陳さんの愛する日刊紙「リンゴ日報」が廃刊に追い込まれた。最後の紙面に「香…

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