(あるきだす言葉たち)抽斗 関根かな

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新緑が薄く感じる何故だらう

粽(ちまき)結ふ未来の地球話す子に

抽斗(ひきだし)の奥に五月の風仕舞ふ

抽斗の二段目とくに薄暑光

薄暑光何処(どこ)も世界の中心で

田植時胎児が腹を蹴りしこと

登校の声にうなづく額の花

蝸牛(かたつむり)あした地球に戻ります

松島の波頭の上の夏夕べ

大川小校庭ありき二重…

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