(評・舞台)国立劇場「5月文楽公演」 「宿屋」の咲太夫、見事な琴歌

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 5月の文楽は、緊急事態宣言下の休演を経て12日に開幕。先月は簑助が引退し、通し上演も出来ず苦境は続くが、各部の演目と配役には工夫が凝らされている。

 第一部は、近世社会の「家」のしがらみから夫婦が心中する、近松の世話物「心中宵庚申」。上田村(千歳太夫・富助)は、近松の原文を味わえる名場面。勘十郎が…

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