(天声人語)不作為の罪

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 作家の佐伯一麦(かずみ)さんは若いころ、東京で電気工として働いていた。団地の電気室やボイラー室などに赴き、作業をする。1980年代の当時、多くの現場でおなじみだったのが、防火用のアスベスト(石綿)だ▼工事のため石綿の上からドリルで穴を開けると、粉じんが部屋中に舞った。じかに吸い込み続けるうちに咳(…

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