(窓)さくら、今年も会えたね

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 神戸市の児童相談所で働いていた石井伸郎さん(62)が「さくら」に出会ったのは2003年のことだった。

 当時、ある姉弟を担当していた。小学校高学年のしっかり者の姉と、低学年のやんちゃな弟。古い市営住宅で、アルコール依存症の30代の父親と1匹の犬と暮らしていた。小さな雑種犬。それがさくらだった。

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