(小川さやかのゆるり観察記)実は「お得意様」だった私

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 タンザニアで大雨が降った翌朝、大勢の人が冠水した道路の前で立ち往生していた。回り道もなく、商店街に行くには泥水の中を進むしかない。靴を脱ぎ、ズボンの裾をまくって渡る人びとを眺めながら、友人と私たちも靴を脱ごうかと話していると、「こっちだ」と手招きする者がいた。

 当時、私が調査していた古着市場を根…

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連載小川さやかのゆるり観察記

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