(惜別)免田栄さん 再審無罪になった元死刑囚

有料記事惜別

 ■「生きる」一念、獄中の34年超え

 2020年12月5日死去(老衰) 95歳

 死刑執行のある朝は異様に静かだった。やがて看守らの足音が響き、誰かの独房の戸がカチャンと開く。その瞬間、縮こまった体がほぐれていった。

 「背中には冷たい汗が丸くなって、あめ玉を転がすようにコロコロ落ちよるですたい…

この記事は有料記事です。残り893文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません