(評・映画)「写真の女」 加工が生む幻想、ゆらぐ自我

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 真を写すと書いて、写真。絵画とは異なり、写真には嘘(うそ)偽りない姿が写っていると、人は長らく信じてきた。けれど今や、スマホ一つで誰でも簡単に写真を加工できる時代だ。

 自分のありのままの姿を一部消去し、歪(ゆが)めることに、満足感を覚える。世間には、それを真の自分なのだと信じ込ませる。やがて本人…

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