三井住友信託で3.7億円着服

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 三井住友信託銀行は22日、30代の男性営業社員が少なくとも20人の個人客から計3億7千万円を着服していたと発表した。被害は多い顧客で9千万円にのぼり、同社が補償する。2010年から10年間続いていたが会社側は見抜けず昨年12月に本人の申告で発覚。同社は12月21日に懲戒解雇とした。

 社員は個人客の資産運用相談などに乗る営業担当。入社以来、名古屋駅前支店、横浜駅西口支店、岐阜支店、新百合ケ丘支店に在籍した。被害者の20人は横浜駅西口、岐阜、新百合ケ丘の3支店の顧客だが、名古屋駅前支店でも同様の被害がなかったかを調べている。社員は「高い金利がつくキャンペーンがある」と架空の金融商品を提案するなどして預かったお金を着服していた。ギャンブルなどにつぎ込んでいたという。不正の相手の顧客と会う約束を前に、隠しきれないと思って昨年12月9日に会社へ申し出た。同社は同様の被害に心当たりのある場合、専用ダイヤル(0120・545・580)への問い合わせを呼びかけている。

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