(あるきだす言葉たち)盗人萩 森田アヤ子

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もぎとらぬままのピーマン緋に熟れてひとつひとつが秋の日に照る

 

炎熱の畑に休まず実をつけし茄子(なすび)古幹(ふるから)引き上げてゆく

 

つやつやの濃紫の実四月(よつき)余を生らせつぎたる醜の茄子の根

 

出でもせず来る人もなく夕暮れて戸を鎖すときに素数のこころ

 

草刈機を風に休ますかたはらに…

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