(声)「行けるところまで」の心で

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 無職 松浦陽一(大阪府 89)

 26年前、阪神・淡路大震災から間もなく、親友のS君から「松浦、神戸のT君とこへ見舞いに行こう」と誘われ、即決した。「とにかく行けるところまで行こう」と、どちらからともなく口にした。

 JRは大阪から芦屋まで復旧していた。芦屋駅を出て、壊れた家屋の連なりに驚きながら…

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