(編集者をつくった本)「ジャスミンおとこ 分裂病女性の体験の記録」 人文書院・井上裕美さん

[PR]

 ■傷ついた少女の深淵をみる

ここから続き

 学生の頃、渋谷の画廊に入り浸っていたことがある。そこでウニカ・チュルンの画(え)をみた。奇妙な動物や不気味な人間の顔が連なったペン画は、意識の検閲を経ていない禍々(まがまが)しいものだった。画廊の兄貴分に彼女のこの本を紹介された。作家マンディアルグが仏語版序文で激賞…

この記事は有料記事です。残り591文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら