(編集者がつくった本)「嘔吐(新訳)」 人文書院・井上裕美さん
■一語もゆるがせにしない
サルトルの大作『家(うち)の馬鹿息子』訳の編集を引き継ぐこととなり、そこから『嘔吐』の新訳担当になった。『嘔吐』といえば、小社の代名詞。存在の意味を問う哲学小説として、主人公がマロニエの木のもとで吐き気を催す場面はあまりにも有名だ。
大先輩には「先生がしっかりされて…
■一語もゆるがせにしない
サルトルの大作『家(うち)の馬鹿息子』訳の編集を引き継ぐこととなり、そこから『嘔吐』の新訳担当になった。『嘔吐』といえば、小社の代名詞。存在の意味を問う哲学小説として、主人公がマロニエの木のもとで吐き気を催す場面はあまりにも有名だ。
大先輩には「先生がしっかりされて…