(編集者がつくった本)「嘔吐(新訳)」 人文書院・井上裕美さん

有料記事

[PR]

 ■一語もゆるがせにしない

 サルトルの大作『家(うち)の馬鹿息子』訳の編集を引き継ぐこととなり、そこから『嘔吐』の新訳担当になった。『嘔吐』といえば、小社の代名詞。存在の意味を問う哲学小説として、主人公がマロニエの木のもとで吐き気を催す場面はあまりにも有名だ。

 大先輩には「先生がしっかりされて…

この記事は有料記事です。残り586文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

連載編集者(が/を)つくった本

この連載の一覧を見る