(声)北方領土、日ロ結ぶ希望の橋に=訂正・おわびあり

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 飲食店勤務 武藤充(北海道 44)

 私は14年ほど前に、旅行で道東の納沙布岬を訪れた。岬から海上を眺めると、ロシアの巡視船が見えた。威圧的というか、物々しい印象だった。肉眼で見える距離に北方領土も望めるのだが、その景色を打ち消すように手前で巡視船が邪魔をする。

 私が住んでいる市には自衛隊の駐屯地があり、日常的に軍用車や特殊車両が走っている。そんな私から見ても、納沙布岬で見たロシアの巡視船が浮かんでいる状況は異様で、いまだ戦争は継続していて、次世代にも引き継がれるような感覚に陥った。

 実際、領土問題はまだ解決していない。ロシアは北方領土を返還する雰囲気を出したかと思えば、そもそも領土問題など存在しないと振り出しに戻す。交渉材料として北方領土を利用しており、返還する意思は全くないようにも見える。それでも納沙布岬には資料館などもあり、戦前に日本人が住んでいた歴史や記憶は伝承されている。

 近くて、ものすごく遠い北方領土。ロシアと日本の希望の橋になるような島になれば良いのに。両国間の心の距離が少しでも縮まることを、切に願っている。

 <訂正して、おわびします>

 13日付「声」の投稿「北方領土 日ロ結ぶ希望の橋に」で、投稿者の居住地が「北道道」とあるのは「北海道」の誤りでした。編集する際に間違えました。

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