政治の躍動、不断の史料解釈で 坂野潤治・東京大学名誉教授を悼む 寄稿、五百旗頭薫

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 私は1996年に東京大学法学部を卒業し、学問の道に入った。ある先達から「大至急、坂野先生の本だけは読んどけ」と言われた。理由は「気難しいから」。恐る恐る会ってみると、大嘘(うそ)だった。坂野潤治先生は朗らかに迎えて下さった。研究が進まず、自信を持てずにいる私のオアシスだった。

 先達の助言には従い…

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