(評・映画)「VIDEOPHOBIA」 被り物の下、自分は何者か

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 白黒の、低予算で作られたインディーズ小品には違いない。けれど描きだされる空間と人間社会の闇は、簡単には消化しきれないほど巨大で深遠だ。

 神奈川県大和市を舞台に「大和(カリフォルニア)」を撮った宮崎大祐監督が、大阪を舞台に据えた新作。大阪ならではの現実に根差しながらも、射程は、現代社会を生きる世界…

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