(書評)『東條英機 「独裁者」を演じた男』 一ノ瀬俊也〈著〉

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 ■局所の合理性が大局で非合理に

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 東條英機に対しては、「東條上等兵」「最も優秀な大尉参謀」「せいぜい大佐止まり」など、戦争指導者の器ではなかったというイメージが強い。街のゴミ箱視察のような姑息(こそく)な人気取りに勤(いそ)しみ、大局から戦略を構想する力を欠いていた、「敵機は精神で墜(お)とすので…

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