(FOCUS)“世界一”の二遊間、栃木で再び BCリーグ栃木、川崎宗則・西岡剛=訂正・おわびあり

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 2006年のワールド・ベースボール・クラシックWBC)で世界一をつかんだ野球日本代表の二遊間コンビが、独立リーグのBCリーグ栃木で再結成へ――。プロ野球ソフトバンクや大リーグでプレーした川崎宗則(39)と、ロッテや阪神などに所属した西岡剛(36)が7日、栃木県小山市内で合同記者会見に臨み、意気込みを語った。

 昨季、台湾のプロ野球でプレーした川崎は、今季も台湾に渡る予定だった。だが、新型コロナウイルスの影響で渡航できず、「日本でトレーニングをしていたところ、(栃木に)声をかけてもらいました。ギョーザがうまいというのは、聞いていたけど。素晴らしいギョーザでした。皮が厚くて、具もたくさん入って栄養満点。それが一番の決め手でした」。

 一方の西岡は、昨年から栃木に所属している。本来なら3月に契約する予定だったが、コロナ禍で見通しを立てられず、今月1日に契約更新が発表された。

 2人は06年のWBCや、08年北京五輪の日本代表でも二遊間を組んだ。当時から10年以上が経ち、川崎は「熟男(じゅくお)のプレーを見せたい」。

 俊足巧打のプレースタイルは似ているが、性格は正反対だという。

 お互いの印象について、川崎は「剛はチーターの目になるんですよ。スイッチが入ったときは。栃木では、まだ見られてないでしょう。僕がスイッチを押します」と陽気に語った。西岡は「仕事で野球をしていても、公園でしていても、楽しんでいるのは、川崎さん以外、見たことがない」と慎重に言葉を選んだ。

 ■充実した練習環境、「大物効果」で集客

 18年には元巨人の村田修一(現・巨人コーチ)を獲得し、注目を集めた栃木。12球団で活躍した選手が集まるのは、なぜか。

 決め手の一つとなってきたのが充実した練習環境。廃校となった小学校を改修して練習拠点とし、体育館は人工芝に張り替え、トレーニング器具もそろえた。球団の江部達也社長は「これほどの施設は、他の球団にない」と自信を見せる。

 12球団との間に築いた人脈もあるという。球団運営母体である人材派遣業「エイジェック」は、プロ野球の公式戦での球場警備やキャンプでの裏方業務などを請け負ってきた。

 「大物効果」は数字に表れている。創設1年目の17年は3万人だった観客動員総数は、村田を獲得した18年に5万人を記録。西岡がプレーした昨年は5万9825人だった。

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 朝日新聞デジタル(https://www.asahi.com/articles/ASN975VGYN97UTQP016.html)では、記者会見の様子を動画で、ご覧いただけます。井上翔太金島淑華

 <訂正して、おわびします>

 ▼11日付スポーツ面「“世界一”の二遊間 栃木で再び」の記事で、BCリーグ栃木の観客動員総数が「昨年は6万人を超えた」とあるのは「昨年は5万9825人だった」の誤りでした。

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