(古田徹也の言葉と生きる)誤用の自由ときらめき

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 娘が四歳になってしばらくした頃、あるおもちゃを指し、「これ、さんかくいね」と言ってきた。

 一瞬戸惑ったが、すぐに意味が分かった。彼女は、「三角いね」と言ったのだ。これは三角形っぽいと。

 彼女はすでに「四角い」という言葉を使うことができていたから、この言葉の規則的な応用を自力で生み出したわけだ…

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連載古田徹也の言葉と生きる

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