コロナ禍で旅することもままならない今年、作家の沢木耕太郎さん（７２）は偶然にもデビュー５０年を迎えた。バックパッカーのバイブルとなった『深夜特急』の旅に出る前、人生の出発点にあったのは、高校時代の東北一周旅行だった。新刊『旅のつばくろ』（新潮社）で当時を振り返り、いま静かに原点を見つめる。

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