(あるきだす言葉たち)日と風を 篠塚雅世

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蔕(へた)あをき爆発寸前のトマト

幼くて金魚は水に還りさう

夏帽子山の空気を重ね置く

日と風をなじませて張るテントかな

朝の日や白をばらまく滝の音

まつすぐにかはせみ風と衝突す

からすうり咲きたるうらみつらみかな

遊び舟波に押しもどされてをり

衰へしものより揺れて糸瓜(へちま)棚

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やすやすと地に伏す…

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