(天声人語)愛と憎の紫外線

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 虚弱な体質だったためか、小学生のころ夏になると祖父からさとされた。「外で日光を浴びないと冬に風邪をひくぞ」。夏休み明け、紫外線をたっぷり浴びて壇上で表彰される同級生がうらやましく見えた▼目には見えないのに、愛されるかと思うとひどく嫌われもする不思議な存在。近刊『紫外線の社会史』を読むと、ドイツの物…

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