(書評)『星に仄めかされて』 多和田葉子〈著〉

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 ■越境試みる人々が映す近未来

 時代を映す小説である。ドイツ在住の作家多和田葉子の作品は、今日において「母語」とは何か、「国境を越える」とはどういうことかをつねに考えさせる。

 本作は、『地球にちりばめられて』の続編である。主人公のHirukoは、日本らしき国から北欧に留学しているうちに、生まれ…

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