(ひもとく)憲法 「政権ヲ私セザル」原理どこへ 樋口陽一

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 幕末・維新変革期の政治は、理念と力のせめぎ合いのなかでの知の格闘でもあった。山室信一『法制官僚の時代』は、明治国家の設計者・井上毅と自由民権の主導者・中江兆民の、敵対と敬意が交錯する間柄に焦点を合わせる。研究職経歴の出発点に立っていた一九八四年の著者は、若書きとも見える筆の運びに乗せて、しかし、二…

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