(あるきだす言葉たち)長雨 小島日和

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立体交差の街道が 柔らかく崩れて

湿原になるほど 降りつづいた長雨の

ようやく途切れたところで、

継げない息を

対岸へ送り出す

横殴りに打ちつけられ

教わらなかった泳ぎ方で泥を跳ね上げる

血が溜まり 重たい腹の下から

こみあげるように

侵される

 

歩道橋の上から

こちらを見下ろしている動物の

群れ…

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