(声)緊張の日々、公園の花が心の薬に=訂正・おわびあり

[PR]

 造園家 近藤三雄(神奈川県 71)

 新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が発出されたが、医療崩壊が心配だ。私はがんを患い、複数の病院に通っているが、医師や看護師がコロナに感染した。正直、病院通いが怖く、このまま治療を続けられるのか、という不安も抱えている。

 診察がすむまでの2、3時間、待合室で異様な緊張感に包まれながら過ごす。診察後、病院の近くの公園に立ち寄り、そっとマスクをはずし、桜やパンジーなどの花の色香に接する。大きなため息をつき、ようやく緊張感から解放され、平安な気分に浸る。長いこと造園の仕事に従事してきたが、心底、花や公園のありがたみを実感している。

 すでに国内外で、深刻な感染拡大を防ぐために公園も閉鎖措置が取られている。集団感染の場となることを防ぐ苦渋の方策である。だが、今こそ命輝ける場としての公園の意義は大きい。マスク着用など衛生管理に努め、閉鎖だけは避けたいものだ。

 また、通勤を余儀なくされる人々のために、街中のそこかしこに花の鉢植えを置いてはどうか。一瞬でも緊張感、恐怖感から解放されるだろう。コロナ禍では、花や公園が何よりの心の薬となる。

 <訂正して、おわびします>

 ▼14日付「声」の投稿「緊張の日々 公園の花が心の薬に」で、「コロナ渦」とあるのは「コロナ禍」の誤りでした。投稿を編集する際に間違えました。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません