(あるきだす言葉たち)透明の傘 寺澤始

有料記事あるきだす言葉たち

[PR]

バレンタインデー透明の傘開く

春灯やギターの木目渦をなし

歌姫の頬のふくよか春を待つ

囀(さえずり)や空港までの道訊(き)かれ

ヘミングウェイ夜汽車の窓の春の雪

海の香に山の香重ね鰆(さわら)焼く

虹鱒(にじます)の跳ねて飛沫(しぶき)に虹生まる

聖杯のワインの真紅冴返る

横須賀の潮の香れる桜まじ

ここから続き

この記事は有料記事です。残り139文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

連載あるきだす言葉たち

この連載の一覧を見る