(あるきだす言葉たち)鬼に 藤原暢子

有料記事あるきだす言葉たち

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桃色のこどもの泣いて水温む

花柄の歌の出てくる春炬燵

地は春の神様となり太鼓かな

田楽を食らひて鬼に会ひにゆく

白梅へ迷ひ入りたる子のふたり

蘖(ひこばえ)や手に手に飴(あめ)のくばられて

火のうごく三河の国の春祭

囀(さえずり)につながれてゆく山と山

ひとの眼の節分草へあつまりぬ

てふてふの翅(は…

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