(日曜に想う)百年前のパンデミック 編集委員・曽我豪

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 ほぼ百年前の春、米国各地の陸軍キャンプで新兵らが続々と高熱を発して病院にあふれた。医師たちが診たどのインフルエンザとも違っていた。

 全身の痛みと咳(せき)、極度の衰弱、そして突然の死。遺体の胸部を開けると青みがかり血で腫れ上がった肺があった。感染率は非常に高く、致死率は老人や幼児でなく若年層が高…

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