(時代の栞)「蒼氓」 1935年刊・石川達三 ブラジル移民の苦難

有料記事時代の栞

[PR]

 ■海渡る「労働力」、国策に翻弄

 様々な物語が、ここから始まった。神戸港を背に、通称「移住坂」を上った山ぎわに立つ「海外移住と文化の交流センター」。かつては国立移民収容所といった。1928(昭和3)年の開設から戦後にかけて、日本からブラジルなどに渡った約20万の移民は出発までここに滞在し、移住坂…

この記事は有料記事です。残り2711文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら