(美の履歴書:601)「檜図屏風」 狩野永徳 雲裂く巨木、くねる姿は

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 「頭を雲の上に出す」といえば、富士山のような高峰や超高層ビルぐらいのものだろう。しかしこの絵では、画面からはみ出す巨大な檜(ひのき)が金雲を押しのけるように立ち、見る者の眼前に迫ってくる。

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 まっすぐ伸びるはずの檜が太い幹をくねらせ、そこから出る枝もまた、スピード感を備えつつ、曲がりくねる。その…

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