福岡県職員、自民に他会派の質問案を「横流し」 質問の文案作成も

有料記事

佐々木凌 杉江隼 田中久稔

 福岡県は、県議会で質疑がある際、各会派から事前に通知された質問案を、県職員が自民会派に無断で渡していたとする調査結果をまとめた。県幹部への取材でわかった。県は、自民会派への質問の「横流し」が慣例となっていたとして、29日にも調査結果を公表する。

 福岡県では、県庁の互助会「部課長会」が議長らの政治資金パーティーに組織的に参加していた問題が発覚。「背景に議会への忖度(そんたく)があった」(服部誠太郎知事)とし、県議会と県との関係の是正を図る一環として、慣例について職員への聞き取り調査を実施した。

 県議会では年4回、定例会(本会議)があり、県の施策について議員が知事や各部の幹部に質問をする。

 県幹部によると、県の担当者が自民以外の会派の議員から提出された質問案を、無断で自民議員に伝えたケースが複数確認された。

 この横流し行為について、職員らは「上からの指示」「前任者から引き継いだ」「慣例」などと話したという。いつごろから慣例となっていたかは分からなかったという。

 また、答弁だけでなく、本来議員が作るべき質問の文案を県職員が作っていた例も確認されたという。「議会活動の努力や独自性が阻害されるおそれがある」として今後、横流しや質問作成といった行為を禁止する。

「どうすれば円滑に回せるかが……」

 なぜ、自民会派への「質問横流し」が慣例となっていたのか。

 県幹部の一人は朝日新聞の取…

この記事は有料記事です。残り821文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【今ならキャンペーン価格】有料記事が2カ月間 月額100円で読み放題!詳しくはこちら
宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちら

この記事を書いた人
佐々木凌
西部報道センター|内政キャップ(福岡県政など)
専門・関心分野
災害・防災、宇宙、原発・エネルギー、環境
杉江隼
西部報道センター|福岡市政担当
専門・関心分野
労働、平和、スポーツ、事件事故
  • 視点

     福岡県議会の問題が次々と明らかになっています。議長就任で金銭の要求があることも質問の県から自民会派への横流しにしても民主制のガワを残すよう装いつつ、中身が形骸化、腐敗している例です。主権者の代理人が議会で官僚の仕事をチェックしながら、共に

    2026年7月28日 11:34
  • commentatorHeader
    島沢優子
    ジャーナリスト・チームコンサルタント
    視点

    今年、都内から福岡県内に移住しました。福岡市周辺に住んでいますが、福岡市は目下人口160万人。少子化なのにわが家のすぐ近くには公立中学校が新たに開校しました。近隣は小さい子どもを育てるニューファミリーが多く、人口は2030年まで増え続けると

    2026年7月28日 11:42

関連トピック・ジャンル

トピックス