「本物」と検索すると、出てくる偽情報 小学生から養う見分ける力

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村井七緒子
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 インターネット上での偽情報の拡散が、社会を揺るがしかねないリスクにますますなっている。学校の授業などで子どもたちもネットを使って情報収集する場面が増えており、正しい情報を見抜く力を身につけるための取り組みも行われている。

 5月中旬、埼玉県戸田市の市立美女木小学校で5年生がインターネット検索について学んだ。

 「ドラえもんの画像を検索してみよう」

 講師役の安藤未希・インフォハント代表が言うと、児童らは1人1台ずつ配布されているパソコンを使って30秒もかからずにネット上からドラえもんの画像を見つけた。安藤さんが、その画像が本物だと思った理由を聞くと、複数の児童から「(ドラえもんを放映する)テレビ朝日のサイトだから信用できそう」という答えが返ってきた。

「本物」で検索した結果は・・・

 次のお題は、カモノハシの赤ちゃん。ドラえもんは、クラスのほぼ全員が同じ画像を選んだが、今回は回答が分かれた。「どんな検索ワードで調べた?」と安藤さんが問いかけると、「カモノハシ」「赤ちゃん」「本物」の三つの言葉を入れて検索した児童が何人もいた。

 しかし、その三つの言葉で実際に検索すると、検索結果の上位には偽物の画像が並んだ。「なんでかな?」

 みんなで調べると、画像の横…

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この記事を書いた人
村井七緒子
経済部|総務省担当
専門・関心分野
デジタル政策、AI、人権