368柱を新たに納骨、身元不明などの戦没者 千鳥ケ淵で拝礼式

中田絢子

 千鳥ケ淵戦没者墓苑東京都千代田区)で26日、政府による拝礼式があった。硫黄島南太平洋のビスマーク・ソロモン諸島旧ソ連などで収容された第2次世界大戦の戦没者の遺骨のうち、主に1998~2018年度に収容された身元不明の368柱が新たに納骨された。同所に納められた遺骨は計37万1008柱となった。

 式には秋篠宮ご夫妻や遺族代表、石破茂首相らが出席。秋篠宮ご夫妻が納骨堂に拝礼し、続いて石破氏や遺族代表らが献花。戦没者を慰霊した。福岡資麿・厚生労働相は式辞で、今年戦後80年を迎えることに触れ、「戦中・戦後の労苦を体験された方が少なくなる中で、先の大戦の多くの教訓を風化させることなく継承していかなければなりません」と述べた。

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この記事を書いた人
中田絢子
東京社会部|宮内庁担当キャップ
専門・関心分野
皇室、憲法、平和、政治、運輸
戦後80年

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