石破首相、西田氏のひめゆり発言「認識を異にしている」衆院予算委で

藤原慎一
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 自民党の西田昌司参院議員が「ひめゆりの塔」(沖縄県糸満市)の展示内容を「歴史の書き換え」などとした発言について、石破茂首相は12日午前の衆院予算委員会で、「認識を異にする」と述べた。立憲民主党長妻昭氏の質問に答えた。

 首相は「いかに民間人を戦場に置かないかというのは、沖縄戦が原点だ、との思いを強く持っている」と語り、西田氏の発言と距離を置いた。

 西田氏は9日に記者会見を開き、自身の発言を撤回、謝罪している。ただ、「沖縄の場合には地上戦の解釈を含めて、かなりむちゃくちゃな教育のされ方をしている」と述べた部分は撤回しなかった。西田氏の発言をめぐっては与党内からも批判の声が上がっている。自民の小渕優子・沖縄振興調査会長は11日、那覇市内での会合で「大変配慮を欠き、認識不足な発言だ」と述べた。

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この記事を書いた人
藤原慎一
政治部|国会担当キャップ
専門・関心分野
国内政治、安全保障、憲法、震災復興
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    秦正樹
    (大阪経済大学情報社会学部准教授 )
    2025年5月13日10時47分 投稿
    【視点】

    私は,西田昌司議員の会見の様子を見る限り「反省」しているようには感じられませんでした(今夏の参院選を考えてあまりメディアでこれ以上取り沙汰されないように,「とりあえず」そういったポーズをとって終息を図ったのでしょう).西田議員は,確かにひめ

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