横浜から消えた組幹部、家宅捜索の立ち会い断る 実は「よくある話」

有料記事

小崎瑶太 小寺陽一郎

 横浜市神奈川区で22日、警察が住宅を家宅捜索しようとしたところ、暴力団稲川会系組織幹部の男(50)が車で走り去り、はねられた捜査員3人がけがを負った。

 警察は「逃走事案」として発表し、捜査員への殺人未遂と公務執行妨害容疑で行方を追っている。なにが起きたのか、捜査関係者の話から当時の状況がわかってきた。

 「あぶない、あぶない!」。午前6時半ごろ、東急東横線反町駅近くの閑静な住宅街に捜査員の声が響いた。

 目撃者らによると、男が白い乗用車に乗り込むと、捜査員らが車の前や運転席側を取り囲んだ。だが男は運転席側のドアを開けたまま、しがみついた捜査員をふり払って発進。捜査関係者によると、捜査員4人がはねられ、うち3人が頸椎(けいつい)ねんざなどのけがを負ったという。

埼玉県警がなぜ横浜に きっかけは2年前の銃撃事件

 まもなく神奈川県警が「被疑者の逃走事案の発生について」として報道各社に発表。緊急配備をして行方を追うことになった。

 捜査関係者によると、現場に…

この記事は有料記事です。残り754文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
小崎瑶太
さいたま総局|県警担当
専門・関心分野
災害、平和、表現の自由
小寺陽一郎
東京社会部
専門・関心分野
事件事故、消費者トラブル、不動産