生命は存在する? 英チーム、太陽系外の惑星に「最も強い証拠」検出

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小川詩織

 英ケンブリッジ大の研究チームは、地球から124光年の距離にある惑星の大気中に生命の痕跡を検出したと発表した。太陽系の外に生命が存在する「最も強力な証拠」としている。

 論文によると、今回観測したのは、地球の2.6倍の大きさを持つ「K2-18b」という惑星。研究チームは惑星が恒星の前を通過する様子を、米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使って観測した。惑星の大気を通ってきた恒星の光を分析すると、大気中から硫黄化合物「ジメチルスルフィド」と「ジメチルジスルフィド」という化学物質を検出した。

 二つの物質は、地球上では海…

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この記事を書いた人
小川詩織
くらし科学医療部|AI・テクノロジー・宇宙担当
専門・関心分野
宇宙・天文、気象・防災、海洋・船舶
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    BossB
    (天文物理学者・信州大准教授)
    2025年4月22日14時0分 投稿
    【視点】

    地球外、そして太陽系外にも、いずれ生命は見つかると私は思います。人類のテクノロジーが、生命の存在を間接的にでも観測できるようになったこと自体が、驚異的な進歩です。将来的には、**知的生命体が残した技術的痕跡(テクノシグネチャ)**についても

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    板倉龍
    (科学雑誌Newton編集部長)
    2025年4月22日14時9分 投稿
    【視点】

    「地球外生命は存在しますか?」と天文学者の先生に質問すると,ほぼ例外なく「存在するだろう」と返ってきます。太陽のように光り輝く恒星は天の川銀河だけでも2000億〜3000億個あり,そのほとんどが惑星をもつといいます。さらに天の川銀河の外に広

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