トランプ氏、パウエルFRB議長の解任を検討 早期利下げめぐり対立

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ワシントン=榊原謙

 米ホワイトハウス高官は18日、トランプ大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の解任について検討している、と明らかにした。パウエル氏の任期は2026年5月まで。FRBに利下げを迫る意味合いが大きいとみられるが、任期途中での解任を強行するような事態になれば、金融市場は大混乱に陥るおそれがある。

 ホワイトハウスで大統領に経済政策を助言する国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、FRB議長の解任は選択肢なのかと記者団から問われ、「大統領と彼のチームが引き続きその件を検討する」と明言した。

 米連邦準備法は、FRB議長の解任には「正当な理由」が必要だとする。大統領の意に沿わない金融政策は解任理由にはならないとの解釈が一般的だが、政権側は解任を正当化できる理由付けを検討しているもよう。

 トランプ氏の高関税政策は…

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この記事を書いた人
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済
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