反トランプ関税で共闘呼びかけた習近平氏 東南アジア外遊の成果は

有料記事

畑宗太郎 里見稔 バンコク=伊藤弘毅
[PR]

 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は18日、東南アジア3カ国への外遊を終えた。いずれの国も「トランプ関税」の対象となる中、「自由貿易を守る」として共闘を呼びかけて一定の成果を得たが、東南アジア側には両大国の間でバランスをとろうとする様子も垣間見えた。

 習氏は17日、最後の訪問先のカンボジアでフン・マネット首相と会談し、「(両国の)鉄壁の友情には深い歴史的蓄積と固い政治的基盤がある」と強調。経済協力に触れつつ、「あらゆる一方的ないじめ行為に反対する」と米国への牽制(けんせい)を図った。

 カンボジア政府は会談後に出した発表文で「中国の卓越した社会経済的成果を高く評価する」とした。両国はサプライチェーンや人工知能(AI)関連など37件の合意文書を交わした。

専門家「中国傾斜のサイン」

ここから続き

 カンボジアにとって中国は最…

この記事は有料記事です。残り925文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
畑宗太郎
中国総局
専門・関心分野
中国の外交、安全保障、社会、東南アジア情勢
伊藤弘毅
アジア総局員兼ニューデリー支局員|アジア経済担当
専門・関心分野
南アジア、東南アジア、開発、エネルギー
トランプ関税

トランプ関税

トランプ米大統領の高関税政策が衝撃をもたらしています。金融市場は動揺し、貿易摩擦は激しさを増しています。世界経済は危機に向かうのか。暮らしにどんな影響を与えるのか。最新ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]