街路樹は何のためにある? 環境向上や安らぎ、一方で悩みやリスクも

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鈴木智之 矢田文
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 Q 街路樹はなぜ植えられているのか?

 A 景観の向上、大気の浄化、火災の延焼防止など様々な機能がある。枝葉を張った樹木は強い日差しを遮り、道路の温度を下げ、熱中症対策の役割を果たす。

 緑があることで人間に心理的な安らぎを与えるほか、鳥などのすみかになり、生物多様性の確保にもつながる。

 Q 資産的な価値はどれくらい?

 木が集めた二酸化炭素や雨水の量など、どのくらいのメリットをもたらしているのか推定する取り組みが欧米を中心に進んでいる。

 国内でも研究され始めていて、仮に大阪府吹田市の8796本が失われた場合、再び元の状態に戻すには7億7千万円以上かかると試算された。

 Q 逆に問題点はあるのか?

 A 落ち葉やギンナンのにお…

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この記事を書いた人
鈴木智之
くらし科学医療部|大阪駐在
専門・関心分野
科学、交通、難病
矢田文
くらし科学医療部|原子力・災害担当
専門・関心分野
生物多様性、環境、沖縄、依存症