石橋貴明さん「覚えていない」 フジ第三者委が指摘の事案にコメント
元タレントの中居正広氏による女性への性暴力に端を発する問題を巡り、お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明さん(63)は16日、事務所を通じて、フジテレビなどの第三者委員会からヒアリングの打診があったことを朝日新聞の取材に対し、コメントで明らかにした。
10日発売の週刊文春は、第三者委報告書が指摘した類似事案の「有力な番組出演者」は石橋さんだとし、10年以上前に会食をしていたフジの女性社員がセクハラ被害を受けたと報道。石橋さんはコメントで「深酒していたためか、覚えていないのが正直なところ」としつつ、「不快な思いをさせてしまったことを、大変申し訳なく思っています」と謝罪した。
石橋さんは今月3日、自身のYouTubeチャンネルで、食道がんであることを公表し、当面の芸能活動を休止すると発表していた。
16日に出したコメントによると、集中治療室から一般病棟に戻ったのが14日で、その後報道を知ったという。第三者委の調査について、病気の発覚と重なり、入院準備のため時間に追われ、対応することができなかったとした。また、週刊誌などの報道について、「10年余り前のことで記憶が曖昧(あいまい)な部分もありますが、記事にあった方々と会食した覚えはあります」とし、そこで起きた詳細については、飲酒していたため記憶にないとしつつ、「私自身の至らなさゆえ、かなり羽目を外してしまったかも知れません」と記した。
コメントでは、咽頭(いんとう)がんも併発していたと明かし、現在は手術を終えたが、回復までは時間がかかる見込みだという。石橋さんは「叶(かな)うのであれば、快復後直接お会いして謝罪させていただきたく思います」とした。
フジは石橋さんに関する報道について、朝日新聞の取材に9日、「第三者委員会の調査結果に関しては真摯(しんし)に受け止めております。なお、調査結果以上のことについては、お答えできません」と回答している。
石橋貴明さんが事務所を通じて発表したコメント全文は下記の通り
◇
関係者の皆様、いつも応援して下さっている皆様へ
この度は私事でご迷惑、お騒がせしてること深くお詫(わ)び申し上げます。
まず今闘っている病気についてですが、私のYouTubeチャンネルにおいて、初期の食道癌(がん)とお伝えしましたが、実際は、咽頭(いんとう)癌も併発しておりました。
現在は、無事手術を終えましたが、快復までは、今しばらく時間がかかる見込みです。
集中治療室から一般病棟に戻ったのが一昨日であり、その後私に関する報道を知りました。
フジテレビに関する第三者委員会の調査につきましては、病気の発覚と重なり、数々の検査と入院準備のため時間に追われ、又、心の余裕の無さから、対応することが出来ず、申し訳ありませんでした。
週刊誌等の報道につきましては、10年余り前のことで記憶が曖昧(あいまい)な部分もありますが、記事にあった方々と会食した覚えはあります。そこで起きた詳細については、かなり深酒をしてたためか、覚えていないのが正直なところです。私自身の至らなさゆえ、かなり羽目を外してしまったかも知れません。
同席された女性の方には、不快な思いをさせてしまったことを、大変申し訳なく思っております。
叶(かな)うのであれば、快復後直接お会いして謝罪させていただきたく思います。
入院中につき、書面での報告と謝罪となりましたことをお許しください。
石橋貴明